「Webサイトの継続的改善」のための手段として、「アクセスログ解析」をもっと有効に活用しましょう!このコーナーでは、「アクセスログ解析」を行うための手引き、分析方法や結果の活用方法などを、わかりやすく説明していきます。
2005年09月07日
どこからアクセス解析を始めるか
このアクセス解析Blogは、ある程度回数を重ねるまでは、読者の対象を、
- アクセス解析をやったことがない
- アクセス解析をやっていることはやっているが、アクセスが上がった下がった以外に特徴を見出せない
といった、アクセス解析に不慣れなWeb管理者を想定しています。そして、そういった方々が、アクセス解析に興味をもち、より活用していただくことを、この間の目的としたいと考えています。
まず、アクセス解析に不慣れなWeb管理者にとって、最初の障害となるのが、どこからアクセス解析を始めれば良いのか?ということです。
もちろん、アクセス解析を行うのは、その結果をもとにWebサイトの改善を行うためです。その改善までのプロセスとしてアクセス解析を用いて、「仮説を立てて実践し、その結果を検証して、また仮説につなげる」というサイクルを回すのは重要なことです。ただ仮説を設定するためには、アクセス解析から問題点を抽出しなければいけません。
そして問題点を抽出するためには「問題意識をもって、サイトの構築目的と現実のギャップを認識する」ということが重要になるのですが、実はこれも言うほど簡単な話ではありません。なぜなら、サイトの構築目的が明確だったとしても、現実を的確にとらえることができなければ、問題点を明らかにすることができない、あるいは間違った問題点の指摘をすることにもなりかねないからです。
よって、アクセス解析をはじめて行うのであれば、現実を的確にとらえることを、まず心掛けて下さい。現実のとらえ方はさまざまで、とらえ方によって見える現実が見えなくなったり、見えなかった現実が見えるようになります。アクセス解析自体と、そのツールに慣れてさまざまなことができるようになると、さまざまな視点から現実を見ることができるようになります。実は、それができるようになれば、問題意識も自在に操れ、仮説検証型のプロセスもしっかり管理できるようになります。しかし、まずはそのための第一歩、現実をとらえるための基本は、実はどこのサイトでも変わりません。次回以降で、アクセス解析に関して最低限必要となる知識を説明した後、「現実をとらえる」ための基本的な手法をご紹介したいと思います。