「Webサイトの継続的改善」のための手段として、「アクセスログ解析」をもっと有効に活用しましょう!このコーナーでは、「アクセスログ解析」を行うための手引き、分析方法や結果の活用方法などを、わかりやすく説明していきます。
2005年11月11日
「訪問の最初に訪れたページ」をアクセスマップに加える
アクセスマップを作成したときに、最も目にしやすい現象のひとつに、隣接する階層ページのページビューは少ないのに、特定の1ページのみ急激にページビューが多い、というものがあります。
このようなページが発生する原因を知るために、最終的に必要なのは、そのページのリンク元となったページを知ることです。つまりページごとの「参照元(リファラ)」調査です。しかし、個々のページに関してそれをひとつひとつ調べていくのは大変です。全体のアクセス状況を把握する、ということを目的とするなら、まずは「訪問の最初に訪れたページ」という指標を確認するのが効率的です。
例えば以下のように、この指標の回数が多ければ、外部サイトからの直接流入が多いことがわかります(太字が各ページの「訪問の最初に訪れたページ」を示しています)。
技術X 700PV 120回 | 技術Xの概要 600PV 80回 |
研究事例 500PV 100回 | |
詳しい理解のための用語集 2000PV 1600回 |
逆に以下のように回数が少なければ、サイト内のどこかのリンクからのアクセスが多いと言えます。
技術X 700PV 120回 | 技術Xの概要 600PV 80回 |
研究事例 500PV 100回 | |
詳しい理解のための用語集 2000PV 120回 |
いずれにしても、ここから先、どうしてこのページだけアクセスが多いのか、その原因を突き止める必要はあります。しかし、全体としてのアクセス状況を把握することを主眼に置くなら、この指標を使うのが効率的です。どんなアクセス解析ツールでも、この「訪問の最初に訪れたページ」の一覧が出力されますので、ページビューと同様、上記のようにアクセスマップに数字を記載してみましょう。そうすると、アクセス状況の概要が、さらに見やすくなってくるでしょう。